今津 八大龍王

（福岡市西区今津）

今津橋と並行する岬、洲の﨑にはお堂が鎮座しており、仏法を守護する８柱の龍神を祀ります。こちらは臨済宗の開祖、栄西が渡宋の際に二度の暴風雨に遭いながらも、八大龍王の加護によって宿願を果し、無事にこの地に帰り着いたことに感謝して建立したとされるとても由緒ある神様です。

栄西が自ら８体の龍王像を納め、祀られていたのですが数体が盗難により失われたため、お寺に祀られるようになり、今は石像が安置されています。

栄西が暴風雨に遭いながらも宿願を達成し、無事に帰国したという謂れから、海の安全祈願そして、大願成就のみち開き、仕事運のご利益があるとされ、崇敬を集めています。

八大龍王縁起

一．創立　（一一六八～一一八七年）明菴栄西（鷲峰山壽福寺開千光禅師）

一．祭神　竜族の王　難陀（ナンダ）、跋難陀（バツナンダ）、娑羯羅（シャカラ）、和修吉（ワシュウキツ）、徳叉迦（トクシャカ）、阿那娑達多（アナバタッタ）、摩那斯（マナシ）、優鉢羅（ウハラ）各龍王

一．由緒　栄西禅師が中国（宋）渡航（第一回目）一一六八年の折　暴風雨にあい八大龍王の加護により九死に一生を得て無事宿願を達した報恩の意味で自作の八体の龍王像（木彫）を現在地に奉祀されたものであります。海の安全祈願の社として住民の信望が厚い　（続風土記附録　其の他より）

奉寄進年表

一．法華塔一石　（寛政二年二月）※1790年　高田村是松姓

　　　　　　　　（鷲峰山壽福寺第四十代住職虎山紹丘禅師題字）

一．手水鉢　　　（寛政四年八月）※1792年　当浦子供中

一．社殿改築　　（明治二十八年八月）当浦区中　

　　　　　　　　　発起人　区長　大歯又五郎　大歯惣七　石田傅吉　石田幸七　青木吉松

一．鳥居　　　　（大正八年五月）浜﨑区中

一．御神殿　　　（昭和二十三年七月）当浦産子中

　　　　　　　　世話人　熊野神社総代　鮎川奘一郎　大歯仁三郎　香月熊吉　大歯又助　石田岩吉

　区長　青柳健吾　組長　鮎川徳次郎　水﨑八十吉　石田傅吉　大歯末治　進藤正信　大歯滋　水﨑光　

漁業組合長　笠正長　幹事　松本傳三郎　大歯惣七　理事　末松惣造　大歯千代吉　大歯又三郎　石田徳松　大歯良造　（石工　髙橋勘助）

一．拝殿　　（昭和三十四年七月）　当浦産子中

世話人　熊野神社総代　香月熊吉　大歯又助　石田岩吉　池田辰助　瀬戸茂八郎

区長　大歯惣七　組長　進藤源吾　大歯傳四郎　栗野藤吉　水﨑登一郎　進藤友次郎　石田幸七　石田傅吉　

漁業組合長　大歯辰五郎　幹事　大歯惣七　石田徳松　理事　大歯又三郎　岩松勝右ヱ門　水﨑八十吉　岩松正治郎　進藤正信　木下登志雄

一．幟　　　（昭和四十五年五月）　浜﨑氏子中

一．参道　　（昭和六十一年十月）　浜﨑今津漁業組合．町内会長　大歯大藏　漁業組合長　大歯登

一．社殿改築（平成四年十月一日）　浜﨑産子中　町内会長　水﨑満　漁業組合長　大歯大藏　寿福寺第五十代住職　松濤泰宏　

改築実行委員　大歯伊之助　大歯政輝（会計）　池田豊（宮係）　木下昭雄（宮係）　香月敏喜（注宮係）熊野神社総代（会計）会計

表題題字　寿福寺開栖　松濤玄峰

抱く　髙木勲
堂内掲示より