(福岡市西区太郎丸2丁目)
九州大学元岡キャンパスから少し離れた田園の中に鎮座する村社。この地に人々が移住し集落が形成されたころから大事に祀られてきたお宮さんです。
社屋は火災の憂き目に遭いますが、本殿の鈴は燃え盛る炎に包まれても落下せず止まっていた事から、「落ちない鈴」と呼ばれるようになり、合格祈願・学業向上にゆかりがあると言われるようになりました。折しも九州最難関の九州大学が移転してそのお膝元にあたり、お守りは九州大学を目指す学生さんに密かな人気のようです。
毎月1日、15日の13時から14時だけ、御朱印やお札を授与いただけるとのこと。
太郎丸神社
往古はは十六天神社と称したが、明治四年に太郎丸神社と改称す
一、御祭神
伊弉諾命(イザナギノミコト) 伊弉冊命(イザナミノミコト)
瓊々杵命(ニニギノミコト) 埴安命(ハニヤスノミコト)
一、祭典
元旦祭(拝賀式)一月一日・祈年祭、四月上旬
夏越祭(千度汐井)七月上旬・新嘗祭(宮座)十月上旬
一、由緒
不詳。明治五年十一月三日村社に列せられる。いにしえの先人たちは高田(現在の糸島市高田)の地より、此地に移住し集落を形成した。その際、郷里の産神を勧請したと伝う。国生みの神(伊弉諾命・伊弉冉命)・農業畜産の神(瓊々杵命)・土の神(埴安命)を祀り、荒れ地を耕し、農業を営み、五穀豊穣と無病息災を願いながら、現在に至る。
一、再建の経緯
去る平成二十八年二月二日、太郎丸神社の社殿が放火により焼失。今後の対応を太郎丸氏子衆にて協議の末代々守り続けてきた氏神様を次の世代へ継承すべきとの意向に達し、社殿を再建する運びとなる。
一、施工
総事業費 四千八百萬円
境内碑より転載
事業内容 社殿・幣殿・拝殿の建築
手水舎・参道・その他付帯工事
落ちない鈴の記念碑。火災に遭い焼けただれていたであろう拝殿の鈴は、ぴかぴかに磨き上げられています。
落ちないモノといえば、南区大宮の宇賀神社も合格祈願にご利益があるとされています。
福岡西方沖地震の震度6弱にも耐えた年季の入った絵馬です。現在は修復され綺麗になりました。
合格祈願として落ちない縁起物巡りも面白いですね。
このお宮の近くには子授け・安産の久町様(道祖神)も鎮座しています。現地にあった案内板は老朽化してなくなったので、内容が気になる方はこちらをチェックしてみてください。↓