ハーミズのまわりみち 小戸妙見神社

小戸妙見神社


(福岡市西区小戸)

小戸公園内の妙見岬にあるお社。ある方の夢枕に龍神が立ち、御告げの通り岬に行ったら埋もれた石の祠を発見。以後参詣者も増え、現在丁重にお祀りされています。

20年ほど前、お社が建てられたころにたまたま見つけてお参りしたところ、世話人をしていた当のご本人のお爺さんからお話を聞き、『へぇ~、今の世の中にもこんなことが起こるものか…』と感心した記憶があります。

お祀りされているのは青龍北辰妙見、天之御中主神。日本神話の天地開闢に最初に登場する尊い神様です。天の中心に位置する、北極星であるとされます。

中世平安時代に日本では妙見信仰が流行していたらしいので、世話人のお爺さんは平安時代に祀られ、以後埋もれてしまっていたお社を掘り出されたということなのでしょう。

能古島、今津湾を一望できる眺望の良い場所で立っているだけで心が洗われるようです。

鳥居をくぐって小高い山を登ります。

小戸妙見神社の由来

 小戸の西を妙見﨑と云ふ 則妙見の社あり この地 平らなる岩あり(筑前国続風土記巻二十)

 小戸の西の山を妙見山と云ふ 山上に祠あり (筑前国続風土記巻四十三)

 今を去る千数百年前、奈良、平安にかけ庶民の間に親しまれ全国的に熱烈な信仰を記録したのが妙見信仰である しかし、時の流れに衰微し、往時を偲ぶよすがもなく、数年前まで岬名を残すだけのありようであった

 さて、この聖地にあって、今年(二〇〇三年)より十数年前、或る人の夢枕に龍神が端験し、霊告により導かれ、地中に埋没していた現社殿の屋根である古石を掘り出したのが発端である

しかし、事情あって、地面に放置されたままであったのが、二〇〇二年の一月、心ある人々の手によって再建され、さらに本年(二〇〇三年)四月の改築となり、現在、妙見神社として御鎮座なさっている次第であります。

御祭神

 北辰明神(天之御中主神)

 北辰妙見菩薩

 青龍王神

 そもそも北辰妙見とは北辰北斗の星神信仰に発した菩薩で、奇瑞の霊徳を示現する神妙星とされ、この神を祭れば災厄を免れ、長寿富貴に恵まれると云われる北半球中心の神であり、また、人の善悪の行為を見、禍福を分け生死を定めると云う

 再建以来、数々の霊験奇瑞あり、念ずれば願い叶う強い霊力を顕現される神様であります

 心より御祈願下さい

              畏敬記す    合掌

現地掲示板より

祠の周りには龍神様が昇るという松。

再建以来、縁あって遠方からもお参りに見える方がいらっしゃったとか。例祭のたびに撮影された集合写真から賑わいがみてとれます。

天之御中主神を祀る妙見神社、他にも妙見の地名の残るところや水天宮にお祀りされています。

小戸の地は小戸大神宮に妙見神社と霊験あらたかな神様を祀り、神功皇后が住吉三神の御霊を残し異国降伏を祈願した”残島”、能古島が見え…と古代からのパワースポットなんですね。

由縁もしらなければ自然多いのどかなところですが、こうして知ってみるとわくわくしてきますね。

妙見神社から能古島を望む

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