小戸大神宮


(福岡市西区小戸)令和4年8月参拝

「え?こんな身近にパワースポットがあったの?」

日本神話に語られる、イザナギノミコトが禊祓をし、住吉三神やアマテラスオオミカミも生まれたとされる場所…なのかも。

バーベキューやスポーツで憩いの場となっている小戸公園の一角にあるお社ですが、全国の神社で奏上される祓言葉にある”筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原”、つまり伊弉諾尊が黄泉の国より戻られて禊をした場所であるとの伝承があるのだそうです。また、八幡宮に祭られる神功皇后が三韓征伐の際に出立した場所でもあるとか。

小戸大神宮は十郎川が海に注ぐ入江のほとりにあります。入り江には朝日が昇る方向である東に向かって洞穴が空いていて…。日に向かう小門(おど)ですね。十郎川の流れのすぐ先にはオノゴロ島。日本創世の神話を彷彿とさせます。

鳥居前の略記。

小戸大神宮略記

御祭神

 天照皇大神 (あまてらすおおみかみ)

 手力雄命  (たぢからおのみこと)

 栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)

祭日

 一月一日(初詣一日~二日)

 四月第一日曜 例大祭(午前十一時)

由緒

小戸大神宮は神代の昔、伊邪那岐命が御禊祓の神事を行われた尊い地であり、皇祖天照皇大神を始め住吉三神、他神々が御降誕され、神功皇后の御出帥また凱旋上陸された実に由緒深い神社であります。

 全国の神社にて奏上されております祓詞の中に小戸の地名が入っております。

(鳥居前 略記より転載)

※ 諸説あって、日本各地の方々に「ここが禊の地!」という伝承の残る場所があるようです。本サイト管理人は、どこであってもご縁あれば訪れてありがたがることにしておりますので、どこが正しい!と主張も断定も致しません。

中段にある古地図は中村学園大学HP貝原益軒アーカイブでPDFで公開され閲覧できます。

福岡市が設置する看板によると…

小戸大神宮

海中から引き揚げられた銅矛2本が神宝とされ、享保10年(1725年)福岡藩六代藩主黒田継高が社殿を建立しました。木製の剣や戈(ほこ)を奉納すると瘧(熱病)がなおると信仰されました。この地を、伊邪那岐の神が「みそぎ祓」をして、天照大神を生んだ「小戸の橘の檍原(あおぎがはら)」(『日本書紀』)の地とする説もあります。境内とその周辺には、神功皇后伝説にまつわる御腰掛石(安産石)や御膳立の海岸などがあります。近くには元寇防塁の後も残っています。

Odo Daijingu Shrine was built by tefeudal lord in 1725,and two bronze halberds that came from the sea are its votive objects. In the “Nihon-shoki”,an ancients chronicle of Japanese history, it says that the goddess Amaterasu Omikami was born in this area. The ruins of stone wall built as a preparation against invasions by Mongolian forces (Stone Fortificatiions) can still be seen nearby.

現地案内板より転載

案内板によると、江戸時代に神宝の銅矛2本が海中から発見されたのをきっかけに、6代藩主黒田継高公が社殿を建立、以後大切に祀られてきたということですね。よかなびHPによれば、伊勢神宮の式年遷宮にならい、20年ごとに新旧両殿交互に改築遷座が行われていたとのことで、並々ならぬ黒田藩の崇敬があったといえます。黒田藩主による崇敬といえば、糸島の櫻井神社が思い起こされますが、あちらの櫻井大神宮も20年ごとに改築遷座が行われていました。

さて、小戸大神宮の本殿の隣には神功皇后伝説の腰掛石があり、腰かけて願掛けするといいそうです。

本殿と神功皇后ゆかりの腰掛石(願掛け石)
しずかな夕方のひと時。ここで禊祓をしたのかも…と思いを馳せます。

神社の眼前は小さな入り江の砂浜になっています。この海岸の近くには「御膳立」の磯があり、海中に配膳の形をした岩盤24個があるとか。どんなものか気になりますが、素潜りでもしない限りは見ることができないのでしょうね…。

なお、小戸のうどんウエストがある交差点のところには参道入口の碑があります。

ここから進み、小戸公園交差点の少し手前、たばこ座小戸店さんの前の電柱にはこんなものが。

博多区の博多駅の北側の路地なんかでよく見かける歴史のアレ。これ、西区ではほとんど見かけないのでレアかな?と思って調べてみると…

ハカタ・リバイバル・プランという団体によるもので、

「はかた博物館/電柱歴史案内2,000年プロジェクト」で、旧博多部東西1キロ南北2キロをそのまま博物館に見立て、2,000年間に博多で起った出来事をその地点の電柱に「歴史案内看板」として取付け、住民が身近に博多の歴史を知って、郷土愛が高まる活動。」だそうです。

https://chiikinet-fuku.org/member/?GrID=00317

https://www.hakata8museum.com/Welcome/Welcome.html ← 博多博物館HP

博多部を散策する時にコレを見つけると思わず読んでしまいます。いつか全部読んで回ってみたいと思っていたのですが・・・HPでみられたとは。。

なお、この地の掲示物はこちら。↓

https://www.hakata8museum.com/71-90/0085.html

天照大御神といえば、外せないのは糸島の平原遺跡。伊都国歴史博物館とセットで訪れたい。

散歩がてらたびたび参拝していますが、こうした神職の方が常駐されてない神社では御朱印をいただけないの悩ましいところ。しかし、検索してみると御朱印の画像がヒット。何かの機会で崇敬者の方か近隣の神社の神職の方が臨時に対応されているのでしょうか…。こうした一期一会なところも参拝の楽しみ方のひとつ。

小戸公園にはもう一つ霊験あらたかなお社があり、こちらも近年まで土中に埋もれていたところを発見され崇敬を集めるようになったとか。こちらもごらんください。

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