JR 虹ノ松原駅(にじのまつばらえき)


(佐賀県唐津市鏡虹町)

JR筑肥線の無人駅。なんで訪れたかというと…JR筑肥線で現存する最後の木造駅舎が残る駅らしいから。

国の史跡名勝天然記念物に指定される、虹ノ松原にあります。

虹ノ松原は100万本ものクロマツが生い茂る名勝地、鏡山展望台から全体が一望できますよ。

松浦佐用姫伝説に思いを馳せつつ、悲恋話に心打たれてしまうと涙でよく見えなくなるかもしれません。。。

虹ノ松原には七不思議と呼ばれる逸話もあり、興味深いです。

その一「蝉が鳴かないこと」太閤豊臣秀吉が騒々しいセミに一喝したためだといわれています。
その二「松の背がみんな低いこと」同じく秀吉が高く伸びた松に「頭が高い」と睨んだことが起こり。
その三「すべてがクロマツだけ」。
その四「蛇がいない」。諏訪神社に祀られている諏訪姫の願によるといわれています。
その五「瓜二つの槍掛松」枝振りが全く同じの二本の松。今では一本だけが現存。
その六「海岸に近い二軒茶屋の井戸が真水」
その七「高島・神集島を結ぶ延長線が松原の中心点」

(出典)文化庁 JLDB 虹の松原(佐賀県) | 【ロケ地 検索】全国ロケーションデータベース
https://www.jldb.bunka.go.jp/location/410200060/
ホーム側より撮影。
駅舎正面、駐車場側から。背景には雨にけむる鏡山。
駅舎の中
券売機と路線図
名所案内版。鏡山ってホントに徒歩60分くらいで登り切れるのかしら…?とやや疑問。
ちょうど電車がきたところ。103系車両

駅舎を見て回っていると丁度電車がきました。やってきたのは赤とシルバーのカラーリングですが、期間限定の今だけ、運がいいと国鉄時代のレトロなカラーリングの車両を見ることができます。水色とクリーム色の懐かしい国鉄色は3両編成1本だけとのこと。新しい車両のほうが多く走ってますし、唐津~筑前前原までしか走ってないのでなかなかにレアです。筑肥線の電化40周年および福吉~浜崎間開業100周年の記念にひっそりと登場しています。この車両がこの路線を走りだしたころに生まれたワタシとしては幼少期に祖父とお出かけした記憶が蘇ってきましたよ…うーん、ノスタルジック。

なお、福岡市地下鉄のほうでも絶滅危惧種としてX(旧ツイッター)でポストしています。

ん?国鉄時代から活躍してきたモハ103系の国鉄色ってなかなかにレアだな…。

Nゲージでも商品化されていたみたいですが、もはやこちらもレアみたい。

ちょうど虹ノ松原駅で撮影された動画がありました。よくまとめられてる…↑

この列車は途中の筑前前原ゆきですが、新しい車両の303系、305系だと福岡市内の地下鉄の駅、福岡空港が終点になります。福岡・佐賀以外の人には「え?どういうこと?」となると思われますが・・・

(JR)西唐津発➡(福岡市地下鉄)福岡空港駅ゆきの場合、この車両のまま筑肥線の終点の姪浜駅から市営地下鉄に潜っていくという全国でも珍しい路線。そのまま福岡市の中心部の天神~中州川端~博多を通り、福岡空港が終点です。JRの車両で地下鉄に乗り入れるので、地下鉄の車内なのに車両内にトイレがあるということになります。唐津から姪浜まで所要時間は約1時間、けっこう遠いです…。

さて、無人駅でシンプルな駅舎になんか情報ないかな~?と見回っていたところ…よくみると表示がありました。

建物財産標 

 鉄

待合所建第1号

虹の松原 待合所

昭和16.11.26

駅舎表示

この駅舎は戦時中の昭和16年に建てられた、ということでしょうかね。

お隣の浜崎駅も令和4年に建て替わって新駅舎で営業を開始しており、以前訪れたお店がある鹿家駅もすでに建て替え済み。

北九州軽便鉄道として大正時代に開業した歴史ある路線ですが、レトロな外観を備えた駅舎はここのみ。

なお、駅前の風景はこんなかんじ。

虹ノ松原の名の通り、広大な松原へと続いてます。

駅前の郵便ポストと松原おこしの看板。定番のお土産は松原おこしか松露饅頭ですね。

佐賀県内にはレトロな丸形庇付きポストがたくさん現役で活躍しているのですが・・・ここだけは新しく四角型のポストになってるのがやや心残り。ここに丸ポストだったら風情マシマシだったろうになぁ。

いや、唐津城の入り口だって丸ポストなのになぁ。

唐津城入り口にて。
取集時間もきっちり書いてあります。

筑肥線最後のレトロな木造駅舎で国鉄色の車両に遭えれば、より楽しめそうです。

はたして…ドクターイエローより会うのが難しいか、幸運の国鉄色(レトロカラー)。

あ、でもドクターイエローと違ってこっちは乗っても楽しいですよー

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