叶地蔵尊 (かのうじぞうそん)


(糸島市前原中央)

JR筑肥線は筑前前原駅にほど近い道路沿いに建つ地蔵堂。お線香の煤で真っ黒になった堂内は、長年大切にされて積み重ねてきた年月を物語っています。

叶地蔵尊、とあるだけで詳しい案内板などは見当たりません。

質素な造りのお堂ですが、手を合わせに入ってみると・・・

う、うおぉぉ。。と思わず嘆息。く、黒い!なんか全体に黒いのに気づきます。

コンクリートブロックの壁も、お堂に懸かる紫の幕もすすでまっくろになっていることがわかります。

ちょっとやそこらの歳月では重ねのようのない、深い深い黒さ。

このお地蔵さまはいったいどれほどの願いを受けて、このお堂でお線香が焚かれてきたのだろう。。

紫のお堂の幕も、陰になってるのではなく煤で黒い。

お堂の額の上にある蛍光灯のケースも、もとは透明から白い色のはずですが漆器のように黒々としています。

本尊のお地蔵さまも、掛けられた鈴も黒々。

長い長い間、それほどにたくさんの願いを受けて、叶えてきたのかもしれません。

お堂や本尊は真っ黒でも、前掛けや什器は奇麗なのは、世話人さんが受け継がれてきたに違いありません。

きっと願いが叶うお地蔵様、叶地蔵。

マックロクロスケとも仲良しに違いない。

ところで、お地蔵さんって日本全国津々浦々どこにでもあって、多分一番身近に親しまれている仏様だと思うのですが、よくよく調べたこともなかったことに気が付いた。

よくまとめられていて、参考になったのが以下のリンク。

正式名称は地蔵菩薩(じぞうぼさつ)といいます。 別名 無辺身菩薩(むへんしんぼさつ)

仏教における菩薩の一尊です。

地蔵菩薩は古代インド語(サンスクリット語)で「クシティ・ガルバ」(क्षितिघर्भ [Kṣitigarbha])と言い、クシティが「大地」、ガルバが「胎内、子宮」という意味です。

このことから、「全ての生き物を育む大地のように大きな慈悲の心で人々を包み込んでくれる」という意味です。

https://koukyouji.online/2022/09/25/jizou/ 浄土真宗本願寺派 幸教寺

ほほー…かくも深く広い慈悲の心。最も身近な仏様、包容力も抜群。

こちらも詳しく教えてくださいました。

お地蔵さんに手を合わせるときには、真言を奇数回(3回とか、9回とか)お唱えしてお参りするとよいのだとか。

オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ Oṃ ha ha ha vismaye svāhā

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